2019年4月に発売されたSONYのGMレンズ【FE 135mm F1.8 GM/SEL135F18GM】を購入しました!
その使用感などを作例とともにレビューします。
メカニックなことは苦手な感覚派の私の直感的なレビューです! 😀
少しでもご参考になれば嬉しいです。
SONY FE135mmF1.8GM(SEL135F18GM)ってどんなレンズ?
- Eマウント用・フルサイズ対応
- 単焦点望遠レンズ
- 焦点距離135mm
- 最短撮影距離70cm
- F1.8
- 重さ950g
- 口径82mm
- 明るい大口径レンズ
- 最上位シリーズ「GM(G Master)」に属す。
- ぼけシミュレーション技術と大口径超高度非球面XAレンズの採用により 美しいぼけ味と高い解像性能が両立。さらに輪線ぼけを大幅に抑制。
- 独自のXDリニアモーターを2基ずつ計4基を搭載した「フローティングフォーカス機構」とAFアルゴリズムにより、静粛・低振動なAF駆動が可能。
「GM」というのは「Gマスターレンズ」のことで、それまでの「Gレンズ」を超える光学性能を備え「高解像」と「ボケ味」を高い次元で両立させたレンズの称号。
ちなみに「Gレンズ」とは、ソニー独自の設計技術を注ぎ込みハイレベルな写真表現を追求した高性能レンズシリーズで、使い心地やデザインも他のレンズとは一線を画している。という触れ込みになっています。
その「Gレンズ」をさらに超えるのが「GMレンズ」。
とにかく、SONYのあらゆる技術を色々駆使したレンズとのこと。
詳細はメーカーの公式サイトでご確認ください。
レンズ口径は82mmです。
レンズ保護のため、レンズプロテクターは同時に購入してすぐに装着するのがおすすめです。
私もいつもどのレンズもそうしています。
SONYFE135mmF1.8GMレンズの口コミレビュー
FE135mmF1.8GMレンズの外箱
通常、ソニーのイメージカラーオレンジなんですが、GMレンズは黒です。


FE135mmF1.8GMレンズの外観
レンズ、レンズフード、キャップ、リアキャップ、専用のレンズケースも付属しています。


専用のレンズケースにはストラップがついていてショルダーにもできます。
レンズケースはあまり使わないかなと思ったんですが、レンズが重いので カメラバッグに入れずにレンズケースに入れ、これだけ単体で斜めがけして持ったりしています。
そうすると カメラバッグをゴソゴソしなくてもレンズ交換もスムーズにできて、意外と便利^^。

大口径です。
FE135mmF1.8GMレンズをα7lllのボディに装着
135GMレンズをSONYα7lllに装着するとこんな感じ。
大きいですが、意外と良いバランスです^^。

フードをつけると結構長くなります。
デザインカッコイイですよね!
筒状のシンプルなフードも形が良いですね。
フードをつけるとさらに長くなりますが、よりカッコイイです。


50mm・55mmのレンズと大きさ比較
ちなみにこちら 55mmのレンズの場合・コンパクトです。
これに慣れていると、135mmはだいぶ大きい!

大きさ比較・並べてみました。
*左から
135mm・50mm(f1.4)・55mm(f1.8)です。
planar50/1.4も大きいですが、それよりさらに一回り大きいです。

SONYFE135mmF1.8 GMレンズの作例
sonyα7lll+135GMを初めて持ち出した時の写真をいくつかご紹介。
いつもの感じで、花や人物を撮ってみました。ほぼ開放で撮っています。


滑らかなボケがとても綺麗です。
圧縮効果で素晴らしい奥行き感と満開の美しさが表現されています。

少し離れたところからでも寄って撮ることがでできます。
50mmだとちょっと遠いなぁ、もう少し寄りたいなぁという場面では便利ですね。



人物と背景を入れて撮る場合は、かなり距離を取る感じです。
滑らかなボケ、人物がふわっと浮かび上がるような立体感、とても美しいです。
かなり離れたところからでも、髪の一本一本までもしっかり捉える解像感。

少し離れたところから撮れるのは利点でもあります。
カメラを意識しない自然な表情が撮れます。
ピントも迷いなく、瞬間を逃さず素早く捉えるので、ストレスが全くありません。

前ボケ・後ろボケを活かしたショット。
大きなボケは135mmならではです。


前ボケ、後ボケ、ともに自然に溶け込み、とても柔らかくなだらかなボケが美しいです。
かなり距離を取ってもフォーカスがキリッと美しく、なおかつ硬すぎないので、ボケとのバランスもとても自然で美しい立体感を生み出してくれます。



最短70cmまで寄れて、マクロっぽく撮ることもできます。


SONYFE135mmF1.8GM135mmを購入した理由
ずっと50mmの標準レンズ一辺倒だった私ですが、最近ポートレートを撮る機会が増え、50mmでは少し物足りないと感じるようになりました。
私は普段、風景や花、食べ物やカフェなど身近なものを撮っていて
いつも標準レンズと言われる単焦点35mm〜55mmをメインに使っています。
遠景よリもテーブルフォトや近い距離からボケを生かして撮るのが好きなんですよね。
なので50mm周辺のレンズは、身近なものを撮るのにちょうど良い使いやすい画角。
明るいし比較的コンパクトで、人物や花、風景や街撮りなどはもちろん、カフェなどの室内でもきれいに撮れ、普段使いに最適。
今持っている明るい50mm1.4と55mm1.8はとても気に入っていて、他のレンズにはあまり興味もありませんでした。
ですが、屋外でポートレートを撮る時や風景撮りの時などで
- 周囲の雰囲気も残しつつ、人物が引き立つよう背景をぼかして撮りたい
- 近づけないけど、もう少し大きく撮りたい
と思うような場面があり、そんな時、50mm・55mmだと少し物足りなく感じるんですよね。
やはりもう少し望遠(80mm〜100mm)のレンズだと表現の幅が広がるかも、と。
加えて、SNSなどで惹かれる印象的な美しい写真や、私好みの美しいボケを生かして撮られた写真は135mm率が高い!ということに気づき、一気に135mmの世界に興味が湧きました。
85・90・100mmあたりと迷いましたが、どうせ買い足すなら 135mmくらいの方が違いが楽しめて良いかもと思えてきました。
重い、大きいという点、そして価格がネックになって、だいぶ悩みましたが、やはり135mmでしか撮れない世界、美しいボケに惹かれました。
実はもう一つ、フルサイズ対応のSIGMA135mm F1.8 DG HSM ともかなり迷いました。
SIGMAの方が7〜8万円安い。。。これはだいぶ悩みます。
でもGMより少し大きくて重い。1230gあります。1キロ越え。(長さも1.4cmほど長い。)
カメラ本体と合わせると2キロ超えます。
GM135mmは950g。この差は大きい。
やはり135GMはカメラのボディに装着した時のバランスも良くてカッコイイ、持った時の感じも良い。
こういうフィーリングも大事でよね。
SIGMA135mm F1.8 DG HSMは、もともとキャノンのフルサイズ用に作られたレンズにソニー用のアダプターを合体させただけの仕様になっているため、開発コストもかかっていないので安い。
そして、単純に合体させたアダプターの分が長く重くなっているそうです。
このシグマのレンズもとても美しい写りで、GMレンズよりこちらの方が好き!と言われる方も多く、プロの間でも好みが分かれているようです。
などなどいろいろ比較検討して迷いまくりましたが、もし同じ価格だったらやっぱり絶対GM買うだろうな…と思ったので、やはりGMにしました。
私にとっては大きな買い物なのでドキドキしました!
でも実際に使ってみて、GMにして本当に良かったと思いました。
レンズは大事に使えば資産になります。
状態が良ければ 良いお値段で買い取ってもらうこともできますので、レンタル感覚で買うことができます。笑
SONYFE135mmF1.8GMレンズを使ってみた感想・メリット&デメリット
実際に使ってみて感じたメリット・デメリットをまとめました。
まだそれほど使用回数は多くないので ファーストインプレッションになりますがご参考に。
FE135mmF1.8GMレンズのメリット
- 明るい
- AFが速くてストレス皆無
- 圧倒的に綺麗に撮れる
- 繊細な描写力、美しく滑らかなボケ
- 圧縮効果で臨場感のある写真が撮れる
- 最短撮影距離70cmと寄れるのでマクロレンズにもなる
- デザインがカッコイイ・ボディとのバランスも良き
確かに大きいですが、装着した姿がカッコイイ。
そしてフォーカスが驚くほど速くて静か!
迷いが無くとてもスムーズで、全くストレスがありません。
特に一瞬を逃さず撮りたいポートレート撮影では フォーカスの速さはものすごくメリットが大きいです。
そしてなんと言っても圧倒的に綺麗に撮れるということ。
その場の空気までも写しこむような素晴らしい解像感、繊細な描写力。
人物がふわっと浮かび上がって見えるような立体感、ピントのシャープさ、ボケの美しさにも感動しました。
これは今までのレンズでは感じたことがありません。
離れたところからもしっかり表情を捉えられますし、カメラを意識しない自然な表情を狙うことができます。
風景写真でも、望遠ならではの圧縮効果を活かしながらボケ感も活かしつつ、臨場感たっぷりの写真を撮ることができます。
写真の腕が上がったんじゃないかと思わせてくれる、使っていてとても気分のいいレンズです。
FE135mmF1.8GMレンズのデメリット
- 大きくて重い
- 被写体からかなり距離を取る必要がある
- 望遠なので室内には向かない
- 使う場面が限られる
- 目立つ
言わずもがな、やはり大きくて重いという事。
私は今までコンパクトなレンズばかり使っていたので、最初はこの大きさと重さにかなり抵抗がありました。
バッグに入れても嵩張るし、出し入れももたつくし、街中の撮影だとちょっと目立つ。。。気軽なお散歩カメラには向かないレンズです。
でも実際に撮っているときは、 思ってた以上にそれほど重さは感じませんでした。
撮るときは下からしっかりとレンズを支えて構えるため、それほど負担に感じないんですね。
長時間になるとさすがにちょっと辛いですが、望遠レンズなのである程度の大きさは覚悟の上( ❛ᴗ❛)✧
重さ対策としては
- 目的に合わせてレンズを限定して持っていく
- そのほかの持ち物も極力コンパクトに最小限に
- 車移動やアシスタントさんが同行してくれる時
- 長時間の撮影は避ける
など調整しています。
そしてもう1点。
思った以上に被写体から距離を取る必要があるということ。
室内撮りには向きませんし(広ーい空間なら別ですが。)、屋外でも近い距離の撮影には向きません。
これも今まで50mmばかり使ってた私には、最初は距離感が取りにくく戸惑った点です。
ポートレートなら、上半身入れようと思うと結構な距離を取る必要があり、50mmの時の距離感でカメラを構えるとドアップになってしまいます。
もう少し引いて風景も入れたポートレートを撮りたいときは、かなり離れる必要があります。
屋外だと周囲の雑音もあって聞こえにくい距離になるので、撮られることに慣れてない人やポージングなどを伝えながら撮る時には ちょっとやりづらいです。
お出かけなどで、一緒にいながらスナップ写真を撮るのにも向かないです。
被写体が近いと撮りづらいですし、至近距離でちょこまか動く小さい子供はすぐ画角からアウトしてしまいます。笑
反面、被写体から離れて撮れるシーンでは、カメラを意識しない自然な動作や表情が撮れるメリットはあります。
まとめ・FE 135mm F1.8 GMは感動的に素晴らしいレンズ
SONYFE135mmF1.8GMレンズは、本当に買ってよかったと思える素晴らしいレンズです。
これまで使ってきたものとは一線を画すレンズで、その描写力・解像感・AFの速さなどにも感動しましたし、使う喜び・楽しさを感じさせてくれます。
圧倒的な描写力で素晴らしい世界観を見せてくれるので、ロケーション撮影やしっかり作品撮りをしたいとき、ここぞという時には使いたい、信頼できる相棒です(ベタ褒めw)。
特に
- 少し遠くの花や風景を、トリミングした構図で撮りたい。
- ボケを生かしたふわふわ写真を撮りたい。
- 動物や子供、人物などを撮りたいのでAFが速い方が良い。
と言う人にはおすすめです。
少しでも参考になれば幸いです。